妊娠したいなら抗酸化が必須!

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妊娠したいなら抗酸化が必須妊活関連
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妊活支援士はるみです。

「抗酸化」

なんか健康になりそうなキーワードですよね。

実は「抗酸化」って、ただ健康にいいだけじゃなく、妊活にも大事なポイントなんです。

活性酸素と抗酸化

抗酸化を詳しく知るために、まずは活性酸素について知っておきましょう。

活性酸素とは

私たちの身体は、酸素を使って生きています。

酸素はミトコンドリアが活動エネルギーを作り出すために必要なものですが、取り込んだ酸素すべてを使い切るわけではなく、一部は活性酸素になります。

「活性」と付くくらいですから、ただの酸素だった状態より酸化力が強いため、細胞を傷つけてしまい、これが老化や生活習慣病などの原因とされています。

特に細胞膜を構成する脂質にダメージを与えたり、細胞内に侵入しDNAにまで影響することがあります。

この活性酸素の影響を抑えることが、「抗酸化」なのです。

でも実は、その働きを使って免疫機能も担っているということ、ご存じでしたか?

細胞を傷つけるほどの酸化力を使って、がん細胞やウイルスをやっつけるのです。

だから活性酸素は身体に必要なものでもあります。

本来あまった活性酸素は、体内で作られる抗酸化物質によって無害化されるのですが、様々な原因で活性酸素の方が増えてしまうと、抗酸化が間に合わず、私たちの身体を傷つけ始めるのです。

活性酸素が増加する原因

毎日私たちの身体の中で発生する活性酸素。

これをさらに増加させている原因はなんでしょう?

大気汚染、添加物、ストレス、紫外線・・・・

ところで、大気汚染と言われると、工場からもくもく煙が出ている昭和の公害のイメージから、意外に他人事だと思ってませんか?

大気汚染とは、大気中の微粒子や有害な気体成分が、人の健康や環境に悪影響をもたらすこと。

つまりタバコも大気汚染に含まれます。

私たちの身近にあるものや生活習慣が、活性酸素を増やす原因なのです。

どうしたら抗酸化できるの?

活性酸素を無害化する抗酸化物質は、体内でも作られますが、食事などで摂り入れることができます。

体内で作られる抗酸化物質の代表格が「メラトニン」。

実は、酸素を使うミトコンドリア自体も、メラトニンの抗酸化作用で守られています。

抗酸化物質の作用の仕方は、大きく分けて3種類。

①活性酸素の発生を抑制するもの
②活性酸素を無害化するもの
③活性酸素で傷ついた部分を修復するもの

例えばメラトニンは活性酸素の発生を抑える働きをするといわれています。

この抗酸化の効果が高いものとして、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどのファイトケミカルが報告されています。

これらを積極的に摂取することで、細胞の老化を遅らせたり、健康を維持する効果が期待できます。

実は妊活にも重要な物質

活性酸素は精子や卵子を傷つけ、老化させるため、あまりに増えると妊娠しづらい身体になってしまいます。

だから抗酸化物質は、妊活にもとても強力なサポーターなのです。

精子や卵子を活性酸素から守る

精子も卵子も、身体の中で長い時間をかけて成熟していきます。

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妊活支援士はるみです。 卵焼き、ゆで卵、オムレツ、スクランブルエッグ… 卵っておいしいですよね。 あの卵の黄身の部分、実は1つの細胞だって知ってました? 私たちが食べている卵は鶏の無精卵。 受精する前の卵です。 もし受精していたら、あの黄身の部分が...続きを読む

そのため、成熟の過程で活性酸素の影響を受ける可能性が高くなります。

また、精子にとっても卵子にとっても、ミトコンドリアが受精のカギを握っているといえるのですが、ミトコンドリアが増えると活性酸素にさらされるリスクも増えます。

その精子と卵子を活性酸素から守るために、「抗酸化」を意識することはかなり重要になってくるのです。

精子の数と運動率UP

抗酸化物質を積極的に摂取することで、精子の数や運動率が向上した、という研究結果が複数報告されています。

いくつかの研究では、抗酸化物質としてリコピンが含まれるトマトを使用しています。
(詳細が知りたい方は、「精子 トマト」で検索を(笑))

サプリメントではなく、普段の食事で摂れるので、試してみる価値は大いにあります。

男性不妊専門の病院でも、治療の一環で抗酸化サプリを処方しているところもあり、原因不明とされている男性不妊にはある一定の効果が出ています。

男性不妊と診断されていなくても、子供が欲しい男性には積極的に抗酸化物質を摂取してほしいですね。

卵子の劣化を食い止める

卵子はヒトの細胞の中で最大サイズ。

妊娠は、この卵子が受精して着床しなければ成立しません。

ここに深く関わってくるのが、ミトコンドリアと抗酸化物質です。

細胞分裂を繰り返す受精卵には、たくさんのエネルギーが必要なため、ミトコンドリアもたくさん含まれています。

ミトコンドリアが多いということは、活性酸素も多い、ということ。

だから抗酸化物質を摂って活性酸素の影響を減らす必要があるのです。

実際に体外受精の現場では、受精卵の培養液に抗酸化物質が添加されることで、受精卵の発育の遅延が改善するなどの効果が報告されています。

受精卵は、ある程度分裂が進んでいないと着床できないので、発育遅延の改善効果は、妊活にはかなり大きな効果と言えます。

まとめ

抗酸化物質を摂取することは、とても大事です。

でも、どんなにたくさん抗酸化物質を摂っても、それ以上に活性酸素が発生してしまっては、期待するような効果は得られません。

活性酸素を増加させ過ぎないこと」と抗酸化物質の摂取を、セットで取り組むとより効果が上がります。

せっかく実践するのだから、より効果の高い方法を試してみませんか?