妊活支援士はるみです。
前回の記事、
卵子は生まれた瞬間から減り続ける
卵子は生まれた瞬間から減り続ける
妊活支援士はるみです。 卵子のもとになる細胞、実は女として生まれて以降、増えることはありません。 その細胞は、胎児の時に最高で約700万個にもなりますが、 出生時には約200万個、思春期には20~30万個になっています。 排卵は月に1回ありますが、その際女性の...続きを読む
で、「卵子のもとになる細胞は、あなたの年齢と同じ歳」という話を書きました。
年齢を重ねるにつれ、受精率が下がります。
30歳では自然妊娠の可能性は20%ほどですが、40歳では約5%まで低下します。
では、卵子を若返らせることができたら、妊娠の確率はあがるのでしょうか?
興味深い研究結果があります。
体外受精の際、父親の精子と一緒に「ミトコンドリア」を卵子に注入するというのです。
この方法は、すでに海外では「加齢で老化した卵子の質の改善が期待できる方法」として認知されており、数百例の実施例があります。
卵子の質が改善できる。
言い換えれば、卵子を若々しい状態にできる、ということ。
日本で行われたこの研究では、従来の体外受精では妊娠が難しい女性21人に対して行われ、
6人が妊娠、4人が出産しました。
そもそも「ミトコンドリア」とは何でしょう。
「ミトコンドリア」は私たちの細胞の中にある、酸素を使ってエネルギーを作り出す小器官です。
この「ミトコンドリア」が、消化、吸収、代謝など、私たちの生命活動に使われるエネルギーを作り出しています。
つまり、「ミトコンドリア」が多い人ほど、パワフルで若々しく、健康的。
『「ミトコンドリア」がたくさんエネルギーを作り出せる身体を作ること』が、細胞を若々しく保つカギになってくる。
この研究結果は、それを証しのひとつと言えます。