知っていますか?「アンチエイジングホルモン」

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健康関連
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妊活支援士はるみです。

私たちの身体の中で、「アンチエイジングホルモン」と呼ばれているものがあるのを、ご存じですか?

そのホルモンを知ることで、老化を少しでも遅くすることができるかもしれません。

加齢≠老化

「加齢」と「老化」の違いはなんでしょう?

「加齢」は主に、誕生日や新年を迎えて、時間的に年をとることを言います。

時間的経過のことなので、誰にでも等しく起こります。

一方「老化」は、身体機能の低下のことです。

身体機能の低下には個人差があります。

原因として、遺伝や加齢、体質、生活環境、性格、疾病が考えられます。

同じ年齢なのに、若く見える人と、年齢より老けて見える人がいるのは、実は「老化」のスピードに差があるからかもしれません。

遺伝と加齢は、自分ではどうしようもない部分がありますが、体質や生活環境、性格は自分でも変えられる部分。

身体機能の低下は、できるだけ遅くしたいですよね。

アンチエイジングホルモン

私たちの身体の中で、「アンチエイジングホルモン」とも呼ばれるものがあります。

それはメラトニン

メラトニンは、睡眠に関係するホルモンとして知られています。

メラニン色素と混同されがちですが、メラトニンはホルモン、メラニン色素は肌や毛髪、瞳の色を作る色素のことで、全く別なものです。

抗酸化作用でアンチエイジング

メラトニンが「アンチエイジングホルモン」と言われるのは、その抗酸化作用から。

メラトニンは、幸福ホルモンと言われるセロトニンを材料として、体内で作られます。

セロトニンの材料はトリプトファンという必須アミノ酸ですが、これは体内では作られないので、食べ物から摂る必要があります。

このことから、十分な量のセロトニンが作られないと、十分な量のメラトニンが作られないことになります。

体内で作る以外には、メラトニンを多く含む食品を摂取する方法があります。

まだあまり多くの情報がないのですが、葉物野菜(葉緑体を持つもの)、ナッツ類(ピスタチオなど)に多く含まれているようです。

残念ながら、メラトニンがホルモンであるということから、日本国内ではサプリメントが市販されていません。

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ミトコンドリアの相棒

メラトニンはミトコンドリアに入ることができる、数少ない抗酸化物質です。

酸素を使うミトコンドリアに活性酸素はつきもの。

正常な機能を保つために、活性酸素を除去する必要があります。

その役目を担うのが、メラトニンなのです。

ミトコンドリアにとっては、頼もしい相棒、というところでしょうか。

ミトコンドリアを増やしたいと思ったら、合わせてメラトニンを増やすことも考えましょう。

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卵細胞の保護

最新の不妊治療でも、メラトニンが注目されています。

卵細胞の加齢による老化は止められないと言われていましたが、ミトコンドリアによって卵細胞の質を上げることができるようになり、

また、卵胞液内にもメラトニンが存在し、卵胞を保護していることが分かってきました。

詳細はまだこれからの部分もありますが、妊活においても、頼もしい相棒になってくれそうです。

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その他にも

上記のほかに、メラトニンには

・がん抑制
・免疫機能UP
・認知症の抑制・改善

等の働きがあることがわかってきています。

今後の研究次第では、もっと多くの働きが判明するかもしれません。

材料を十分供給しよう

直接メラトニンを含むものを食べるのが早いのですが、今より若返りたいならたくさん必要になるかもしれません。

そのため、体内で十分合成できるようにしておく必要があります。

まずは材料となるセロトニンを作るための材料を用意します。

それにはトリプトファン、ビタミンB6が必要です。

果物や炭水化物など、糖質があると、トリプトファンの吸収を助けます。

そうしてセロトニンが十分作ることができれば、セロトニンが細胞内酵素と反応し、メラトニンを合成できるのです。

 

実は、トリプトファン、ビタミンB6、糖質を全て兼ね備えたものがあります。

それはなんと、バナナ🍌

食事に気を配れない時などには、お気軽にバナナを食べるだけでも、十分意味はあります。

逆に、十分な材料を補給して作ったメラトニンを、無駄に消費してしまうものがあります。

それは携帯などの画面から発しているブルーライト。

ベッドの中でまで携帯をいじるのは、老化を早める行為です。