妊活支援士はるみです。
消化、吸収、代謝など、私たちの生命活動に使われるエネルギーを作り出している「ミトコンドリア」。
ミトコンドリアは酸素と栄養を使って、エネルギーを作り出しています。
私たちが酸素がないと生きていけないのは、ミトコンドリアがいるからです。
それならミトコンドリアを味方にして、毎日を より健康に過ごしませんか?
貧血は酸欠
貧血と診断されると、鉄分を摂るように言われますよね。
鉄分は、赤血球が酸素を運ぶために必要な成分。
鉄分が足りていない=赤血球が身体中に酸素を運べない
つまり貧血は、細胞が酸欠状態になっている、ということなんです。
酸欠状態になると、ミトコンドリアはエネルギーを作れません。
だから体力がなくなって動けなくなるのです。
ミトコンドリアを味方につけるためにも、まず貧血を改善しましょう。
ミトコンドリアが減ると、疲れを感じる
「なかなか疲れが取れないな」
と思うときは、ミトコンドリアが減っている時です。
例えば男性の厄年(大厄)は42歳ですが、このころを境にミトコンドリアの数が大きく減少すると言われています。
つまり、ミトコンドリアが減って活動エネルギーが減り、
・以前できていたことができなくなった
・以前より疲れやすくなった
という状態になるのです。
長時間の勝負にミトコンドリア
アスリートは、細胞あたりのミトコンドリア数が普通の人の数倍あると言われています。
特に持久力を必要とする運動(マラソン、テニスなど)は、早い段階で体内の糖エネルギーを使い切ってしまうため、そのあとの活動エネルギーはミトコンドリアに頼ることになります。
ミトコンドリアは脂肪をエネルギーとして使うことができるため、長時間活動することができます。
妊娠とミトコンドリア
ミトコンドリアが妊娠率を左右?
ミトコンドリアは、「加齢で老化した卵子の質を改善する」と注目されています。
日本のクリニックで行われた研究では、
従来の体外受精では妊娠が難しい女性21人に対して、体外受精の際、父親の精子と一緒に、事前に採取しておいた母親のミトコンドリアを卵子に注入する
という方法で、6人が妊娠、4人が出産しました。
この方法は、海外ではすでに数百例実施されていて、実績もあります。
ミトコンドリアの細胞当たりの数のピークは20代と言われています。
高齢で妊娠を考える場合、ミトコンドリアを意識することによって卵子の活動エネルギーが増強され、より妊娠力が高くなります。
胎盤のミトコンドリアが胎児に影響?
私たちの身体のどの細胞にも、ミトコンドリアはいます。
胎盤は妊娠中、胎児に必要な酸素と栄養を運ぶためのものですが、
もちろん、胎盤にもミトコンドリアが存在します。
そして化学物質などによるダメージで胎盤に含まれるミトコンドリアが減ると、
胎盤の能力が衰え、妊娠を継続することが難しくなったり、
胎児への栄養供給が十分に行われず、低体重児となったりします。
胎盤のミトコンドリアも、味方につけましょう。
ミトコンドリアを増やす
ミトコンドリアは、私たちの細胞の中にいて、独自のDNAを持ち、自分たちで分裂し、増殖します。
この人にはエネルギーが必要ないな、と思ったら、どんどん数を減らします。
ミトコンドリアの数を増やしたい、あるいは維持したいと思ったら、
「ちょっとエネルギーが足りない状況」に身を置きましょう。
そうすると、
「エネルギーをどんどん作らなきゃ!」
と、活発に数を増やしてくれます。