妊活支援士はるみです。
妊活について、パートナーと意識を共有できていますか?
「パートナーはが自分が思っているほど妊活を重要視していない」
という悩みも多く聞きます。
男性と女性の考え方の違い
「妊活したいけれど、パートナーがそこまで子作りに積極的ではない」
と悩む女性が多くいらっしゃいます。
しかし、それは仕方ないことかもしれません。
ほとんどの女性は、結婚すると子供について、少なからず意識します。
「子どもが欲しい」と思うのは本能的なもの、とも言われますし、
妊娠・出産・子育てというライフステージの変化にともなう影響を、モロにうけるのは女性なので、尚更です。
しかし男性はそうではありません。
父親という肩書は増えますが、命がけで出産するという経験もしませんし、出産や育児で会社を休んだりする人は、まだまだ多くはありません。
だから、どこか他人事になってしまうのです。
すでに妊活に取り組んでいる男性ですら、その理由を「妻が子どもが欲しいと言っているから」と話します。
「そのうち子供ができたらいいね」と言う場合、パートナーはそこまで子どもが欲しいと思っていないと考えたほうがいいでしょう。
「今、子どもを作ろう」と思ってもらうために
自分の気持ちを理解してもらう
「妊活したいけれど、パートナーがそこまで子どもを欲しいと思っていない」
という方のお話を聞くと、パートナーに
「子どもができたらこんなに楽しい生活になるよ」
「あの家族羨ましくない?」
と話してみているということをよく聞きます。
女性は感情や感覚を共有したい傾向があるので、つい感情に訴えがち。
パートナーに、『想像してみて、そうなりたいと思ってもらいたい』という期待があります。
自発的に子どもがほしいと思って、行動してほしいのです。
しかし、男性は明確なデータや、裏付けされた論理で納得しない限り、自分が動く意味を感じないことが多いのです。
だから他の家族を見ても、「よそはよそ、うちはうち」と考えて終わってしまいます。
この場合は、素直に「私は子どもがほしいから、妊活しよう」と言ってみましょう。
ストレートに伝えるだけで、意外に協力してくれるようになるかもしれません。
数字で説明してみる
例えば、年齢に応じた妊娠率、流産や不妊の割合などを、具体的に数字で説明してみましょう。
健康な30代前半の女性が妊活し、1周期で妊娠できる確率は約25%と言われています。
ただ、あくまで「健康である」前提のデータなので、必ずしもその数字分の可能性があるとは言えません。
また、流産率は30代前半では20%弱であるのに対し、30代後半、例えば39歳くらいだと30%ほどに増加します。
不妊治療を受けるとしても、もちろん個人差はありますが、より若い年齢のほうが妊娠率も出産率も高く、不妊治療にかかる費用も違ってきます。
「今、取り組む」ことを納得してもらえれば、協力的になってくれる可能性が高くなります。
メリットよりデメリットを提示してみる
実はメリットより、デメリットのほうが人を突き動かすパワーがあります。
子どもがいるメリットを話してもピンと来ていないな、と思ったら、
逆に「子どもがいないことによるデメリット」について話してみましょう。
もちろん、それをテーマに二人で話し合うのもいいと思います。
子どもがいないことで、子どもがいる友人と疎遠になる
子どもがいないことで、住んでる地域になじめない
…etc.
あなたが感じているデメリットに共感してくれたら、一歩前進です。
ストレスの感じ方を共有する
『社会的再適応評定尺度(SRRS)』というものがあるのを知っていますか?
人生の様々なイベントを、ストレスの強さを数値化したものです。
「配偶者の死」を100点として、その他のライフイベントについて点数をつけています。
ただし、このストレスの感じ方には個人差があるので、これを参考にして、いろんなことがどれくらいストレスになるのか、パートナーと話し合ってみるのがいいでしょう。
例えば、流産した時や不妊治療を受けけれどリセットしてしまった場合のストレスは何点なのか、
家族や会社の人に「子どもはまだ?」と聞かれるのは何点なのか。
ここで大事なのは、お互いのストレスの感じ方には差があるので、
「そんな高い点数じゃないはずだ」と否定しあうのではなく、
「相手はこの問題がこんなに辛いんだな」、あるいは「この点は気にしてないんだな」というふうに、お互いを理解する時間にしてほしいんです。
妊活に集中したテーマだけでなく、家事や仕事などのストレス度も話してみるといいかもしれません。
※『社会的再適応評定尺度(SRRS)』武田コンシューマーヘルスケア㈱
複数のゴールを共有する
あなたの人生のゴールは、なんですか?
子どもを授かること、産むことがゴールではないですよね?
子どもをもし授かるか授からないかは、あくまで人生の通過点です。
どの通過点を通るかによって、ゴールは違ってくるでしょう。
妊活していると、どうしても「赤ちゃんが欲しい!」と強く思うあまり、
その通過点しか見えなくなってしまう時があります。
そうならないために、子供が授からなかったときのゴールもちゃんと考えておきましょう。
もちろん、授かった場合のゴールも。
育児、仕事、パートナーとの人生。
最期のときまで、あなたはどう生きたいですか?
大事なのは、話し合うこと
いろんな提案をしましたが、どれも共通しているのは、「話し合うことから始まる」点です。
お互いが考えていることを話し合う時間を作ることが、一番大事です。
話しかけても、旦那さんが携帯ばかりいじっていて、話半分…という時は、
「大事な話をしたいから、ちょっとだけちゃんと話を聞いてくれない?」
と言って、しっかり聞いてもらう時間を設けましょう。
そして、「そのうち子供ができたらいいね」という曖昧なスタンスではなく、「今子供を作っておこう!」と思い、行動するようになってもらうべく、しっかり話し合いましょう。