妊活支援士はるみです。
「妊活を楽しいものにしたい」
それが、自分が流産を経験して思ったことでした。
妊活(特に不妊治療)は、必ずと言っていいほど、肉体的ダメージと精神的ダメージを伴います。
それに対してひとりで孤独に(多くの場合、周囲に内緒で)立ち向かうのではなく、笑って妊活できるようにならないものだろうか?
そういう妊活がないなら、自分が励まし、支援しよう!
その時から、『ポジティブ妊活』を掲げて活動し始めました。
『ポジティブ妊活』を検索
実際に『ポジティブ妊活』というフレーズで活動している同志はいないものか、と思い、ネットで検索した時に見つけたのがこの本。
『ポジティブ妊活7つのルール』 田口早桐
著者は、不妊治療専門の女医。
不妊治療に携わる医師としての目線と、不妊治療を受ける女性の目線の両方から書かれています。
さっぱりした性格でいらっしゃるのか、文章もさっぱりして無駄がない。
とても読みやすく、心構えとして勉強にもなるし、妊活するものとして共感もできる内容なのです。
7つのルールとは
【ルール1】自分で動く、自分を信じる
【ルール2】ステップアップの決断は早く
【ルール3】「自然が一番」ではない
【ルール4】夫をうまくコントロールする
【ルール5】妊活する環境を整える
【ルール6】不妊治療は「確率」。一喜一憂しない
【ルール7】ストレスは解消していく
これらの詳細が気になる方は、ぜひ本を読んでいただきたいのですが、【ルール4】には夫のタイプ別の対策が載っていて、これには「なるほど~!」と思いました。
「パートナーがなかなか協力してくれない」とおっしゃる方が多いので、そういう方には特に読んでいただきたい部分です。
ずっとポジティブではいられない
そんな著者も、ずっとポジティブでいたわけではないようです。
あるとき、不妊治療がうまくいかない焦りから、感情が爆発してしまいます。
この時は、ご主人がそれをやさしく受け止めてくれて治まったようなのですが、どんなに不妊治療を頭では分かっていても、抑えられない不安ってあるんだな、というのを感じました。
不妊治療専門の医師でもそうなんだから、一般人の私がたまに感情的なってしまうのも、悪いことじゃないんだな、と思えます。
ずっとポジティブでいる必要はないんです。
ネガティブな感情を抱いてしまった時は、「普通の人はみんなそうなるよ」と自分を許し、受け入れましょう。
それによって、気持ちが楽になるのです。
おわりに
この本は、不妊治療の技術的なことや、治療の受け方を書いているものではありません。
不妊治療にポジティブに取り組むための心構えを書いているものです。
【ルール7】ストレスは解消していく
については、この本を読むことでストレスが解消できるのでは、とも思います。
私はどちらかと言えば、
「不妊治療を受ける前にできること」をメインに妊活の支援をしているのですが、
実際はすでに不妊治療を受けていらっしゃる方の相談を受けることもあり、
この本は知識としても、とても参考になりました。
たぶんこれから先も、何度も見返すと思います。(付箋だらけだし(笑))