「健康」は、「病気でないこと」ではない

スポンサーリンク
健康関連
この記事は約4分で読めます。

妊活支援士はるみです。

「赤ちゃんを授かるには、まずあなたが健康になることです」

と、いつもお伝えしているのですが、そもそも健康ってどんな状態でしょう?

「病気ではない」ということは、健康なのでしょうか?

健康とは

WHO憲章では、

「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱
の存在しないことではない。」
(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not
merely the absence of disease or infirmity.)

としています。

日本でも、厚生労働省はこの憲章をもとに健康増進計画などをすすめています。

しかし私たちの普段の生活や、周囲の人たちとの会話、社会とのかかわりから見た時、この「健康」の定義はまったく浸透していないことに気づきます。

多くの人は、どんなにストレスで心が病みかけていても、日々の生活費のやりくりに頭を抱えていても、「持病がないことが健康」だと思っているのです。

あなたはどうですか?

健康の3つの柱

では、WHO憲章でいう「肉体的」「精神的」「社会的」とは、具体的に何を指すのでしょうか。

肉体的健康

これは「持病がない状態」ではなく、今表面化していないものも含め、異常がまったくない状態、と考えます。

・頻繁に頭痛があり、鎮痛剤が手放せない
・貧血気味で、よく立ちくらみする
・低体温、低血圧で、朝なかなか起きられない
・生理痛がひどく、動けない

あてはまるものや、似たような症状はありませんか?

厚生労働省が平成28年に行った「国民生活基礎調査」では、「自分は普通に(あるいはそれ以上に)健康だ」と思っている人が、全体の8割以上いました。

この時の調査の結果が特別なわけではなく、その前の平成25年度の調査でも同程度なので、病院で病気の診断を受けていない限り、根拠もなく「自分は健康だ」と思う人が多いということが言えます。

しかし、現代人は栄養不足であることが、すでに様々なメディアで取り上げられています。

つまり、病気のタネがすでに身体の中にある状態なのです。

先に挙げたような不調がある場合、「肉体的に健康だ」とは言えません。

気になる症状があったら、自分の栄養状態、生活習慣を振り返ってみましょう。

精神的健康

「こころの健康」とも言われますが、厚生労働省が具体的に「こころの健康」として挙げているのが、

・自分の感情に気づいて表現できること(情緒的健康)
・状況に応じて適切に考え、現実的な問題解決ができること(知的健康)
・他人や社会と建設的でよい関係を築けること(社会的健康)
・人生の目的や意義を見出し、主体的に人生を選択すること(人間的健康)

「ストレス」や「不安」の有無だけではなく、自分の人生を積極的に生きているかどうかも、「こころの健康」を測るひとつの目安です。

あなたは今、自分らしく生きることができていますか?

社会的健康

厚生労働省が行っている、「国民健康・栄養調査」を知っていますか?

所得と健康状態の関係性について調査したものです。

調査の内容は、身体の状況、栄養素の摂取量、生活習慣の状況を把握することで、国民の健康増進を図っていこう、というものですが、「所得と健康が深い関係にある」と考えられていることがわかります。

「お財布の健康」という表現をする人もいますが、お金の流れがスムーズにできるということは、健康のひとつです。

収入や支払いに不安があれば、「こころの健康」にも影響がでます。

また、所得が低くなると食費を削るため、「肉体的健康」にもしわ寄せが来ます。

糖尿病のリスクは、なんと低所得者のほうが高いのです。

今お金に余裕がないからと言って、食費を削ってしまうと、将来的に通院などでさらにお金に余裕がなくなるかもしれません。

お財布が健康であるかどうかは、あなた自身の健康を大きく左右するのです。

あなたは健康ですか?

「肉体的健康」「精神的健康」「社会的健康」それぞれを少しずつ見てきましたが、自分の現状と照らし合わせてみて、いかがでしたか?

もし気になる部分があって、それが自分次第で変えられることなのであれば、今のうちにどんどん変えていきましょう!

あなたが健康でいられるのも病気になるのも、あなたの選択で変えられるのです。