妊活支援士はるみです。
お仕事と妊活は両立できるのでしょうか?
結論から言えば、健康な身体で妊活をする分には、お仕事と両立することは難しくありません。
ですから、両立できるように、健康な身体をつくっておくのがベストです。
しかし、不妊治療であれば話は違ってきます。
実際の不妊と不妊治療がどんなものなのか、どれだけ身体に負担がかかるのか、確認しておきましょう。
不妊の原因
女性の不妊の原因
① 排卵に関すること…排卵が行われていない、など
② 卵管に関すること…卵管が閉塞していたり、狭窄していたり。
③ 子宮に関すること…子宮筋腫や子宮内膜ポリープなど、物理的なもの。
④ 頸管に関すること…炎症が起きていたり、粘液分泌の異常など。
⑤ 免疫に関すること…精子を異物として攻撃してしまう、など。
男性の不妊の原因
① 性機能障害…射精がうまくいかない、など。
② 精巣の機能障害…精子がうまく作れないこと。無精子症、乏精子症、精子無力症など。
③ 精管などの機能障害…精子の通り道が閉塞していたり、狭窄していること。
原因不明
2015年の調査では、不妊治療をしている(またはしていた)夫婦は、全体の16%超だったそう。
しかし不妊治療をしている夫婦のうち、約20%は原因不明と言われています。

不妊治療に切っても切れない、「お薬」
不妊治療では、排卵誘発剤などのお薬の服用が必須です。
これは女性に原因がある不妊の場合はもちろんですが、もし男性に原因があっても、女性が服薬しなければいけないケースがあります。
それは、精子が自力で受精できない場合。
人工的な受精は体外で行われるので、採卵しなければならず、排卵を誘発するお薬を服用する必要があるのです。
不妊治療にもれなくついてくるこのお薬、数日間飲むのですが、人によっては副作用で、めまいや吐き気などを感じ、場合によっては動けないくらいにひどい副作用が出ます。
想像してください。
船酔いしたような状態で、通勤したり、仕事したり…できると思いますか?
もちろん副作用の出方はひとそれぞれなので、平気な方もいると思いますが、みんなが平気ではない、ということだけ、覚えておいてください。
体外で受精させるための、「採卵」
採卵は、服薬と注射で卵子を育てたうえで、卵巣に針を刺して行います。
船酔いみたいに副作用があるお薬と、決められた日に複数回通って受ける注射。
注射のために仕事の調整をして、お休みや早退をしたりするので、職場の上司、同僚などの理解が不可欠です。
そしてこの採卵、麻酔をかけて卵巣に直接針を刺すので、麻酔が切れると痛みが出てきます。
のたうち回るほど痛かった、というほどの人も。
なので採卵の日やその後数日、仕事を休まなければならないケースが見られます。
そんな思いまでして採卵し、体外受精させ、培養した受精卵。
なるべく安静にして、ストレスなく育みたいと思うのですが…
遺伝子異常があるものが多く、また子宮自体にもしっかり着床する用意ができていなかったりして、移植しても育たずに流産してしまうことも少なくありません。
つまり不妊治療をすると…
服薬や通院 ⇒ 肉体的な負担
お休みをとる ⇒ 仕事で迷惑をかけることによる、精神的な負担
着床しない ⇒ 受精卵が着床しなかったり、流産することによる精神的な負担
ざっくりと確認しただけで、これだけの負担が女性にかかります。
両立できる妊活
リミットまで時間がない方、先天的な何かで手術や処方がないと妊娠できない方は、選択肢が不妊治療しかない場合もあると思います。
でもそうでないなら、不妊治療に進む前に、妊娠力を上げる方法があります。
それは、身体のレベルを底上げすることです。
そのためには、
*十分な酸素と栄養を供給する
*十分な睡眠をとる
*身体を動かす
身体の隅々まで酸素と栄養を運んで、ホルモン分泌もきちんと行われ、身体のすべてがしっかり機能するようにする。
そうやってあなたの身体のレベルを底上げすることで、
① 服薬や通院による肉体的負担がなくなる
② しっかり着床できる、生命力のある受精卵が作れる
③ ストレスや罪悪感を感じる必要がなくなる
こういった、ストレスフリーな妊活を実現することができます。
もちろん、身体のレベルを底上げすることは、男女とも取り組む必要があります。
お薬と違って、栄養には副作用はないので、意識してしっかり摂取するようにしましょう。
※一部の栄養は、摂りすぎには注意が必要です。
