妊活支援士はるみです。
しっかり妊娠するためには、免疫機能が正常に働く必要があります。
「免疫力は高いほうがいい」
いろんなところで耳にしますが、実際のところ免疫力ってなんだっけ?
という方のために、免疫についてのおさらいと、妊活への影響をまとめました。
免疫の仕組み
免疫とは、感染、病気、毒素などに対する防御力のことです。
段階別に、担当する部位や細胞が違います。
第一段階:粘膜の壁(防御)
最初の免疫機能は、私たちの粘膜です。
粘膜というと、どの部位を思い浮かべますか?
鼻?
のど?
粘膜の壁は、1本の管になっている口~腸まで。
そして外部と接触する可能性がある、目、尿管、膣にあります。
目や鼻に異物が入ると、涙が出たり、くしゃみや鼻水が出たりしますが、あれは身体から異物を排除しようとする働きです。
腸などでは、病原菌などを無力化する免疫物質を使って、身体の中に入らず排泄される仕組みになっています。
第二段階:免疫細胞部隊(攻撃)
粘膜の壁を越えて侵入者がいた場合、免疫細胞部隊の出番となります。
免疫細胞部隊は、血液中やリンパ液中にいて、身体の中をパトロールしています。
血液の細胞の話でも紹介した、白血球。

あの仲間たちが活躍して、身体の中に侵入してきたウイルスなどを食べて殺してくれます。
これが「自然免疫」という、免疫細胞部隊の第一部隊。
なんと免疫細胞には第二部隊もいます。
第一部隊の攻撃網をすり抜けて、こっそり体内に侵入し、増殖し始めた侵入者。
それを見つけ出し、相手を分析して、効率よく撃退するのが第二部隊。
メンバーはリンパ球(T細胞、B細胞)や樹状細胞、サイトカインなど。
「獲得免疫」といって、出動するまでに少し時間がかかるのですが、専用の武器(抗体)を用意して来るので、とても強力なチームです。
今とは違った? 免疫のもともとの「意味」
本来の免疫の意味は、「一度かかった病気には、(抗体などができて)かかりにくい」という意味でした。
今でも私たちが会話で使うときには、
「こういう状況には免疫がある」など、一度経験しているから対応できる(平気である)というような使い方をしますよね。
もともとは、免疫細胞第二部隊の働き(獲得免疫)のみを表していたのですが、身体の仕組みや働きなど、いろんなことが解明されてきて、今では広い意味で身体の防御システムについて指すようになったそうです。
妊娠力UPのために
免疫の過剰反応による着床阻害
免疫細胞たちの働きは、自律神経と深く関わっています。
自律神経のバランスが崩れると、免疫機能が過剰に反応するようになります。
例えば、花粉症もそのひとつ。
本来であれば敵にもならないような花粉を危険な侵入者として誤認してしまい、抗体を作ってしまいます。
抗体ができているので、次に花粉に遭遇した時、早い段階で防御反応(くしゃみ・鼻水)が出てくるのです。
この誤認が、妊娠にも大きく関わっていると言われています。
なんと、精子や受精卵を、敵として攻撃してしまうのです。
免疫機能が正常であれば、受精卵を攻撃しないよう、特定の免疫細胞の反応が低下するようになっているのですが、免疫機能の働きが狂ってしまうとそのコントロールができなくなるのです。
ストレスや心配事、不安などが続いている状態だと、交感神経が優位になり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
過剰反応を起こさないように、適度にリラックスして、自律神経のバランスを整えることが重要です。
妊娠したい その時こそ免疫力
「妊娠したかも?」「妊娠したい!」
そう思う時こそ、普段から免疫機能を正常にしておく必要があります。
「妊娠したかも?」と思ったときに、風邪をひいてしまったら?
妊娠しているのに気付かず、薬を飲んでしまったら?
妊活中は、できるだけ病気にならないように、薬を飲まないようにしたいところ。
妊活の一環として、免疫機能を正常な状態で維持しましょう。
免疫機能は食事の摂り方でも整えられる
食事の摂り方でも、免疫力を上げることができます。
簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてくださいね💕
