妊活支援士はるみです。
栄養や健康に気をつける必要があるのはわかってるけど、
なかなか思うような食生活を実践できない…。
そんな時、どうしたらいいのでしょうか。
最初に意識すること
栄養について一番多い質問が、
「どんなものを食べたらいいですか?」
「どんなサプリを摂ったらいいですか?」
というものです。
実はこれ、即答はできません。
まず、どの栄養もまんべんなく、バランスよく摂ることが、身体の中で一番効率よく栄養を使えます。
ですから、普段あなたがどんな食事をしているのかによって、摂ったほうがいい栄養は変わってきます。
そして、最初に意識するべきなのは、栄養を「プラスする」ことではなく、身体に負担をかけるものを摂らないようにすることなのです。
今の生活に「プラスする」だけの健康法は、とても取り入れやすく魅力的です。
もちろん、やらないよりはやったほうがより健康になるのですが、「プラスして」摂った栄養のうち、たとえば50%が「身体に負担をかけるもの」の処理に使われてしまうとしたら、もったいないと思いませんか?
効果をより引き出すためには、「マイナスする」ものを見極めることがポイントになってくるのです。
生活から「マイナスする」もの
精製された小麦粉、砂糖
精製された小麦や砂糖の健康被害は、今ではかなり多くの場面で語られています。
難しいことは割愛しますが、なぜ精製されたものがよくないかということを簡単にいうと、糖質以外の栄養を、すべて排除してしまっているからです。
本来、糖質はビタミンやミネラルを含んだ状態で存在しています。
しかし精製され、そのビタミンやミネラルが排除されると、消化吸収しやすくなり、あっという間に血糖値が上がってしまうのです。
血糖値が上がると、なんだかすごく元気になったようが気がします。
しかし血糖値が急上昇すると、身体を一定の状態に保とうとする機能が働き、血糖値を下げるインスリンが分泌されます。
血糖値が下がり、今度は眠くなったり、疲れやすいと感じたりします。
この血糖値の急上昇・急降下が血管を傷める原因になり、様々な疾患の原因になると言われています。
血糖値の急上昇・急降下が原因になりうる疾患
糖尿病、心筋梗塞、肝硬変、がん、認知症など。
低血糖が原因になりうる疾患
不整脈、狭心症、心筋梗塞など。
イライラしてキレやすかったり、無気力、頭痛や吐き気なども、低血糖によって起こると言われています。
添加物、人工甘味料など
吸収した栄養を無駄遣いする原因になっているのは、添加物や人工甘味料など、「人工的な」ものです。
添加物は自然にある食べ物の中に含まれていないもの。
これらは身体にとって「不要なもの」であり、無毒化するために肝臓に送られます。
つまり、添加物を多くとることは、肝臓に無駄に負担をかける、ということになるのです。
一方、人工甘味料は精製された砂糖より血糖値を上げることがわかっており、糖尿病リスクや肥満になる可能性が上がります。
また、一部の人工甘味料では、セロトニンなどの脳内伝達物質の分泌が阻害されることがわかっており、害はないと言われているものの、積極的に摂ることにメリットはありません。
「プラスするもの」の質を意識する
マイナスするものを意識できたら、次は身体に取り入れるものを意識しましょう。
質のいいものを選ぶことで、栄養をより効率よく吸収できるようになります。
食べる物の質
食べる物の質にこだわるのは、とても大事なことです。
もちろん、有機無農薬などのものに限定できれば、それは素晴らしいことでしょう。
しかし、現実的にそれが難しい、と思う方もいると思います。
そんな時には、より「身体に負担が少ない」ものを選ぶようにしてください。
どちらが「身体に負担が少ない」かわからない、という場合は、その商品の成分表を見て、添加物や人工物が少ないものを選んでください。
「不要なものを摂らない」ことを基準にするだけでも、食べる物の質はずいぶん変わります。
食べ方の工夫
食べ方を工夫することでも、プラスできるものの質は変わってきます。
例えば、精製された小麦は血糖値を上げますが、全粒粉の小麦を使ったパンを探すとなると、誰もが簡単に入手できるものではありません。
そんな時は、主食だけで食事を済ますのではなく、サラダや簡単につまめるものを追加することで、ビタミンやミネラルを摂るようにします。
もちろんこのサラダなども、添加物が使用されていないものがBESTです。
パンだけ、丼ものだけではなく、定食のように小鉢がついているなど、より多くの食材が摂れる食べ方をしましょう。
サプリメントの質
今ではスーパーのレジの脇にも並ぶほど、サプリメントは身近なものになってきました。
しかし、国民生活センターの発表によると、市販のサプリメント100銘柄の崩壊性(溶けること)について実験したところ、42銘柄が所定の時間内に溶けなかったそうです。
この場合の所定の時間とは、医薬品を基準にしています。
サプリメントは健康補助食品という位置づけから、必ずしも医薬品と同じ時間で溶けなければいけない、ということはないのですが、もしこれがまったく溶けずに身体から出てしまっていたら?
健康の補助にはなっていないですよね。
「適正な製造管理と品質管理」がなされているかを判断できるのが、「GMP」という表記です。
GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略。
直訳すると「適正製造基準」となり、この基準は国によって違うため、認定が厳しい国もあれば、緩い国もあるようですが、品質について何らかの保証がされているという目安にはなります。
あなたが飲んでいるサプリメントのパッケージには、どんな機関の認定がついていますか?
自分のペースで
どんなに健康について意識していても、たまにはジャンクフードが食べたくなったり、スイーツが食べたくなったりするでしょう。
そんな時は、無理に我慢せず、食べたいものを食べましょう。
ただし、
・あとで罪悪感を感じない程度の量、もの
・食べた後は健康について意識したサイクルに戻す
この2つについて意識してください。
健康は、短期間だけ意識するのでは意味がありません。
継続して続けられるよう、自分のペースで意識する癖をつけていきましょう。